安宅さんに聞く「これからの時代を生き抜く“レアな人材”になるための方法」



安宅 僕は子どもの頃から「変わってる」と言われ続けてきました。常に問題児というかちょっと外れた子どもで、中学校でも年中職員室に呼び出されて、「君は授業は受けなくていいから」と校長室の前で正座させられていたり。集団行動に向かない生き物なんですよね(笑)。みんなで仏像を見学に来たのに、一人で裏の山門の下のアリの巣に夢中になって、いなくなった!と大騒ぎされるような子どもでした。

柴山 ということは、レアな方向を意識して目指していたわけではなく、ご自身が面白いと思う方向が、他の人と違っていてレアだった、ということなのでしょうか。

安宅 競争が好きじゃないですね。人生には競争がついてまわる。でも人生というのは、ハッピーに生きることです。自分が生きる軸を、自分で見出せる人はいいんですけど、多くの人が、その判断を他人――特に身近な人に依存してしまう点に問題があると思いますね。

■偏差値空間に移った瞬間、組織のパワーは失われる

柴山 だとすると、大学で教えていらっしゃることに矛盾はないのでしょうか。ご自身の判断でハッピーに生きなさい、と教えようとしても、安宅さんみたいに最初からアリの巣を観察するようにはなれないのではないか……とふと思ったのですが。

安宅 いや、SFCも入学したばかりの1年生の時点では、かなり変な人、普通ではない人が多いんですよ。

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