安宅さんに聞く「これからの時代を生き抜く“レアな人材”になるための方法」



安宅 そうですね。偏差値の空間に移った時に、組織のパワーは失われると思う。エスタブリッシュメントのルートに乗ったという点では、いいのかもしれませんけど。この世界では、かけっこをただ速く走る競争に入っていくので、何も楽しくなくて辛いだけ。だから、普通にはあり得ない領域に、新粒子のような存在でいると、比較されないし、いいんですよね。

柴山 なぜエスタブリッシュ化していくんですかね。組織が大きくなるという単純な理由だけではないですよね。

安宅 いや、バブル崩壊の影響が大きかったのではないでしょうか。90年代末期には、山一證券や日本長期信用銀行(長銀)だとか、日本屈指の名門企業が軒並み崩壊していきましたよね。そこで、ジャパニーズ・スタンダードではダメなんじゃないか、外資系を目指そう、という雰囲気が広がったせいだと思います。僕が2001年末に(留学先から)マッキンゼー東京オフィスに戻ってきたときには、すっかりそういう風景になっていて、後輩たちと会うと、なんだか違う生き物みたいでしたよ。「君ら、なんだか、シュッとしてきれいだね」と(笑)。僕らドブネズミ的な人種から見ると、チーターみたいなカッコいいヤツらがいたわけですよ。

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