ドラマの一気見からネットストーキングまで――新時代の依存症「行動嗜癖」とは?

ドラマの一気見からネットストーキングまで――新時代の依存症「行動嗜癖」とは?

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「いいね!」欲しさにのめり込むインスタやフェイスブック、「あと1回」が終わらないスマホゲーム、朝まで一気見してしまうネットフリックス、さらには頻繁すぎるメールチェック……。
現在、薬物やアルコールなどの物質への依存だけではなく、「行動」への依存も広がっている。この「新時代の依存症」を、心の仕組みと、私たちをのめり込ませる「依存症ビジネス」の仕掛けの両面から読み解き、さらにはその対処法まで示して世界中が絶賛した『僕らはそれに抵抗できない』が日本でも発売された。新時代の依存症「行動嗜癖」とはいかなるもので、なぜ危険なのか。核心部分ともいえるこの問いに答えたパートをプロローグからご紹介する。

■新時代の依存症「行動嗜癖」とは何か

 何らかの悪癖を常習的に行う行為――これを「行動嗜癖(behavioral addiction)」という――は昔から存在していたが、ここ数十年で昔よりずっと広く、抵抗しづらくなり、しかもマイナーではなく極めてメジャーな現象になった。

 昨今のこうした依存症は物質の摂取を伴わない。体内に直接的に化学物質を取り込むわけではないのに、魅力的で、しかも巧妙に処方されているという点では、薬物と変わらない効果をもたらす。ギャンブルにのめりこんだり、何らかのスポーツを過剰にやりすぎたりするのは、そうした“新しい依存症”の中では古いほうだ。

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