熱中症対策の「おでこに冷却シート」がおすすめできない理由

熱中症対策の「おでこに冷却シート」がおすすめできない理由

熱中症対策、正しく行えていますか? Photo:PIXTA

今年も猛暑に見舞われるのか……。昨夏は、各地で40度前後に達する歴史的な猛暑だった。しかし気象庁の発表によれば、今年の夏の気温は、沖縄・奄美で「平年並みか高い」ほかは「ほぼ平年並み」の予想だ。では、熱中症のリスクも低いのか――? 気象予報士の資格も持つ公立福生病院脳神経外科診療部部長の福永篤志医師は、「そうとは言えない。今年も十分な対策が必要」と話す。(ライター 羽根田真智)

■油断大敵!梅雨明け後の気温が一気に上がる今が危ない

――今年の夏は平年並みの気温といわれていますが、気温が低くても熱中症対策は必要なのでしょうか?

 昨年の夏より気温が低いというだけで、油断はできません。地球温暖化の影響で気温が上昇し、夜間の最低気温が25度以上の熱帯夜や猛暑日が増えていることを考えると、熱中症対策は必須。特に注意していただきたいのが、暑くなり始める「梅雨明け直後」です。

 例年、GW頃から熱中症患者の救急搬送が始まり、7〜8月にピークをむかえます。昨年の熱中症による救急搬送状況(5〜9月、消防庁)を見ると、全9万5137人のうち、半数以上の5万4220人が梅雨明け後の7月に搬送されています(2018年の関東・甲信越地方の梅雨明けは6月29日)。死亡者は133人でした。それに次ぐ8月は3万410人(うち死亡者は20人)なので、7月が8月を2万人以上、上回っているのです。

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