「テクノロジー思考」とは何か

「テクノロジー思考」とは何か

「テクノロジー思考」とは何かの画像

「全ての人にテクノロジーに対する理解が必須となった時代――しかし、テクノロジスト以外のノン・テクノロジストが知り、身につけるべきはテクノロジーそのものではない。テクノロジー思考である。」
この刺激的なメッセージとともに、シンガポールからイノベーション投資を通じて世界を見渡すVC(ベンチャーキャピタリスト)・蛯原健氏の初の著書『テクノロジー思考』が発売となりました。同書はまさに、文系ビジネスマンを中心とする「ノン・テクノロジスト」たちに、新たな視点を与えてくれる1冊です。

同書の一部を再編集した本連載の第1回として、「序章」の一部をお届けします。

■エンパワーメントの時代

 その朝、私はいつものようにシンガポールの自宅からインドネシアの首都ジャカルタへと、日帰りの出張フライトに旅立った。2時間弱のフライトを終え、スカルノハッタ国際空港に最近できたばかりの巨大な第3ターミナルに降り立つと、多大なる流血をともなう死闘の結果Uber(ウーバー)をこの地から蹴散らすことに成功した東南アジアのローカル産ライドシェア・アプリ、Grab(グラブ)を使って市街地までの車を呼ぶことにした(無論両者が流したのは本当の血ではない、投資家が投じた莫大な資金である)。

 ジャカルタは栄えある世界第1位の渋滞都市だ。

1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

関連記事(外部サイト)