【お寺の掲示板 49】私たちはなぜ反射的に蚊をたたいてしまうのか?

【お寺の掲示板 49】私たちはなぜ反射的に蚊をたたいてしまうのか?

築地本願寺(東京) 投稿者:あわてるパイポ @kyuketsutei [2019年8月1日]

■人間はしかるべき縁に触れればどんな恐ろしいことでもやってしまう

 8月13日から15日までは旧盆です。お盆には故郷に帰って、お墓参りに行かれるという方も多いのではないでしょうか。

 墓地にはなぜか蚊がたくさんいます。お墓を掃除したり、お参りしていると、たいてい蚊に刺されます。ご先祖様に感謝しながら合掌している最中でも、自分の身体に蚊がとまったら反射的にたたこうとする。それが人間の本性なのかもしれません。

 今回ご紹介する掲示板は築地本願寺のものです。最近のものなのですが、ネット上で大きな反響がありました。そこで、掲示した築地本願寺の説明文を最初に紹介させていただきます。

「いのちは大切である」といいますが、実際には「自らに関わりのあるいのちだけが大切である」と生きているのが私たちです。「自分に関わりのないいのち」や「自分に害をなすいのち」は粗末に扱っているのが日ごろの私たちではないでしょうか。

 仏教には縁起の教えがあります。私のいのちも蚊のいのちもすべてはつながっていて、無駄ないのちなどはない、という教えです。

 とはいえ、いざ蚊が身体にとまり、刺されると、反射的にたたいてしまう。頭で分かっているつもりでも、それが実践にはなかなか結び付かないのが私たちの姿です。

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