【山口周】努力は本当に報われる? 「1万時間の法則」がデタラメな理由

【山口周】努力は本当に報われる? 「1万時間の法則」がデタラメな理由

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ベストセラー『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』が話題の山口周氏。山口氏が「アート」「美意識」に続く、新時代を生き抜くキーコンセプトをまとめたのが、『ニュータイプの時代――新時代を生き抜く24の思考・行動様式』だ。
「努力すれば夢は叶う」「一所懸命に頑張れば報われる」……こうした考え方は、これからの時代、大きなリスクがある。今の場所で歯を食いしばって地道に努力するのは無意味なのだ。報われるためには、「努力のレイヤー」を変え、新しいポジショニングを試す必要がある。
切り替わった時代をしなやかに生き抜くために、「オールドタイプ」から「ニュータイプ」の思考・行動様式へのシフトを説く同書から、一部抜粋して特別公開する。

【オールドタイプ】今いる場所で踏ん張って努力する
【ニュータイプ】勝てる場所にポジショニングする

■「努力すれば夢は叶う」という価値観の危険性

 日の当たらない場所であっても、地道に誠実に努力すれば、いつかきっと報われる、という考え方をする人が少なくありません。つまり「世界は公正であるべきだし、実際にそうだ」と考える人です。

 このような世界観を、社会心理学では「公正世界仮説」と呼びます。公正世界仮説を初めて提唱したのは、正義感の研究で先駆的な業績を挙げたメルビン・ラーナーでした。

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