「人は協力してくれない」と理解したときに、 リーダーシップは生まれる

「人は協力してくれない」と理解したときに、 リーダーシップは生まれる

画期的な公立中学校改革を進める、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。

“公立中学校”でこんなことができるのか……。「定期テスト廃止」「宿題廃止」「クラス担任制廃止」など、数々の大胆な改革で全国から注目を集める、千代田区立麹町中学校。生徒、教員、そして保護者までもが主体性を発揮し、生き生きとした教育活動が展開されている。その改革の中心となり、著書『学校の「当たり前」をやめた。』(時事通信社)がベストセラーとなった工藤勇一校長に、「改革の狙いは何か?」「なぜ、改革を実行できるのか?」などをテーマに語っていただいた。その言葉は、組織活性化、組織改革に悩むビジネスパーソンにも多くの示唆を与えるはずだ。(構成:小嶋優子)

■「対立があって当たり前」という現実が出発点

――ここまで2回にわたってお話を伺い、工藤先生が生徒たちに教えている「心は一つにならない」「対立があって当たり前」という前提は、多様化する社会にあってとても重要だと思いました。通常、学校ではそうした現実には触れずに、きれいごとを教えられます。テレビドラマも昔は、争いごとがあっても最後は団結するというパターンが王道でした。

工藤 そうですね。学園もののテレビドラマなどで、バラバラだったものがだんだんまとまっていき最後は勝利する、というサクセスストーリーが描かれますが、あれは“まやかし”なんですよね。現実はそうではない。むしろ、そうではないということを前提にすることで、本当の意味で子どもたちにリーダーシップを教えることができると思うんです。

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