会長が出店を決める「富士そば」、儲かる立ち食いそば屋の極意

会長が出店を決める「富士そば」、儲かる立ち食いそば屋の極意

ダイタンホールディングス 丹道夫会長 Photo by Kazutoshi Sumitomo

「名代富士そば」を展開するダイタングループの丹道夫会長は、「物件選びこそが全て」と言い、自らを「物件を探す天才」と呼ぶ。儲かる立ち食いそばの物件選びには、どのような極意があるのだろうか。

■午前8時に会長が見極める「理想の物件」の基準

 立ち食いそばを始めてから、ずっと夢に見ていたことがある。毎朝、不動産屋さんから物件の情報が入ってくること。最近、それがようやく現実のものになった。

 東京・渋谷区にあるオフィスには毎日、不動産屋さんから約30枚のファックスが届く。すべて物件に関する情報だ。常務たちはそれを見て、下見へ出かけていく。

 出店候補の物件を探してくるのは、常務たちの重要な仕事だ。良い物件があると、私のところへ「見てください」と資料を持ってくる。

 立ち食いそばには、それに見合った店舗の広さがある。目安はおおよそ20坪。広くても30坪がせいぜいだ。

 出店を検討する際には、必ず最寄り駅の乗降客数を調べる。朝昼晩、そして深夜。どの程度の人が通るかを見るわけだが、とりわけ重要なのは朝だ。帰る時間帯はバラバラでも、出勤時間帯はほぼ同じ。朝降りた人は帰りも同じ駅から乗る確率が高い。朝の時間帯にどれだけの人が降りるのか、を見ればおおよその見当はつく。

 そのため、物件の情報が上がってきたら、まず、午前8時頃の最寄り駅の様子を見に行く。

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