中国の秘密もインド移民のスゴさもわかる、新時代の「地球の歩き方」

中国の秘密もインド移民のスゴさもわかる、新時代の「地球の歩き方」

蛯原健(えびはら・たけし)
1994年、横浜国立大学経済学部を卒業し、潟Wャフコに入社。以来20年以上にわたり一貫してスタートアップの投資及び経営に携わる。2008年、独立系ベンチャーキャピタルとしてリブライトパートナーズ鰍創業。2010年、シンガポールに事業拠点を移し東南アジア投資を開始。2014年、バンガロールに常設チームを設置しインド投資を本格開始。現在シンガポールに家族と在住し、インドと東京の3拠点にて事業を行う。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。『テクノロジー思考』が初の著書となる。 写真提供:蛯原健

シンガポール在住のベンチャー投資家、蛯原健さんの初の著書『テクノロジー思考―技術の価値を理解するための「現代の教養」』をめぐって、『ITビジネスの原理』、『アフターデジタル』などの著作をもつフューチャリスト・尾原和啓さんがするどいツッコミを入れる対談の後編です。この本を「新しい地球の歩き方」と評した尾原さんの真意とは。(構成:田中幸宏)

■イノベーションのインフレ、失敗のデフレが同時に起きた

尾原和啓(以下、尾原) テクノロジー思考というのは、何かベースがあるんですか? 僕はその論理展開の鮮やかさが悔しくて。テクノロジー思考のエッセンスを教えてください。

蛯原健(以下、蛯原) 思考のフレームワークという意味では、終章で「具体と抽象の行き来」「組み合わせ(フィット)」「(自分で創り出すものとしての)未来論」の3つを取り上げています。これは、この数年間、ずっと蓄積してきたフレームワークを人様に出すために磨き上げて文字にしたというだけで、それぞれ何かお手本やモチーフがあるわけではないんです。ただ、こういう思考法は書けば書くほど一般化しすぎてしまい、テクノロジーと離れてしまう傾向があるので、あえてあまり突っ込んだ記述はしていません。むしろ本書は、そういうフレームワークを使っている人間が世界を眺めたらこう見えますよ、ということをまとめた、随筆のようなもの、という言い方もできるかもしれません。

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