アジアの日系百貨店は「オワコン」か?中国やタイ資本に猛追される理由

アジアの日系百貨店は「オワコン」か?中国やタイ資本に猛追される理由

かつてはバンコクでも花形だったが、今やすっかり存在感が薄くなってしまった伊勢丹 Photo by Konatsu Himeda(以下同)

閑古鳥が鳴いていた上海高島屋だけでなく、バンコクに進出する伊勢丹や東急百貨店など、アジアの主要都市で集客に苦労する日系百貨店は少なくない。人気を集めるタイ資本や中国資本の商業施設は、一体どこが優れているのだろうか?(ジャーナリスト 姫田小夏)

■タイ資本のショッピングモールに圧倒される日本の百貨店

「凋落する日系、台頭するアジア系」――そのコントラストが顕著に表れるのがバンコクの商業施設だ。伊勢丹、東急百貨店など日系百貨店が進出するも、今やタイ資本のショッピングモールにすっかり圧倒され、その存在感は薄い。

 巨大な売り場面積と洗練された館内コーディネート、最先端ブランドの入店とその集客力でプレゼンスを高めるタイ資本の商業施設。経済成長とともに増え続ける「中間層」を惹きつける地元モールのキラーコンテンツは“食”だ。タイ資本のモールは、とにかく“食の演出”がうまい。

 地下には気軽なフードコート、上階にはちょっとリッチなレストラン街――バンコクのモールでほぼ共通するレイアウトだが、タイ最大といわれるモール企業「モール・グループ」が運営する「エムクオーティエ」(エンポリアム2号店)の地下フードコートは、モール全体の中で最も人を集めるフロアだ。

 バンコク最大の繁華街・スクンビット地区に立地する同モールの地下には、タイのローカルフードはもとより、インド、広州、潮州、香港などの、ありとあらゆる“アジアの味”がずらりと並ぶ。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)