エズラ・ヴォーゲル教授に聞く「米国民は自信を失い、祖国に失望している」

現状に不満を覚え、未来を不安に思っている。中国経済が米国経済を追い抜くだろう、と怯えている。

 私たち米国は、イラクやシリアで重大な過ちを犯してしまった。米国経済はこれまで、常に世界ナンバーワンであったが、それを維持することは難しそうだ。これまでは米国だけにできたことを、今となっては多くの国家もできるようになっている。米国の地位は下がってしまった。国民は自信を失い、祖国に失望する、という負の連鎖が起きている。

 過去も現在も、夢というのははっきりとした、楽観的なものであるべきだ。しかし現在、私たちは本来持っていたドリームを実現し、維持することが難しくなっていると感じている。

 なぜなら、未来が不透明だからだ。今日の米国には夢がない国民がたくさんいる。このような状況下で、一部の人間は軍隊に依拠して中国に対して「我々はあなた方よりも強く大きい。やれるものならやってみろ」と自分を誇示するやり方を提唱しているし、そういう対応法が歓迎されたりする。私はこういうやり方は適切ではないと考える。

 米国の軍隊における予算は多すぎる。財政赤字もバカにならない。今日の米国に、新しく実現可能なドリームを国民や社会に訴えることができる優れたリーダーがいないことは誠に残念である。

Q. 米国が再び国際社会で輝くために、失ったドリームを取り戻すためにはどのようなビジョンを持って、どのような行動を取っていくべきだとお考えですか。

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