スマホで辛酸をなめたノキアは、なぜ復活できたのか

スマホで辛酸をなめたノキアは、なぜ復活できたのか

復活を遂げたノキア、社長が語る大改革が成功した理由とは? Photo:NurPhoto/gettyimages

視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。

■世界の主要通信インフラベンダーとして生まれ変わった「ノキア」

 今から10年以上前、私は初めてスマートフォンを買ったのだが、それはノキアのE61というモデルだった。ノキアはフィンランド発のグローバル企業で、当時携帯電話市場ではトップクラスのシェアを誇っていた。

 ノキア独自のOSで動くE61は、胸ポケットにすっぽり納まるコンパクトなボディーが魅力で、パソコンのような小さなQWERTYキーボードを、カラー液晶ディスプレーの下に搭載していた。

 当時、すでにiPhoneは登場しており、日本国内でも販売を開始していた。しかし私は、小型であることと、使い慣れたQWERTYキーボードにひかれ、E61を選んだ。電車の中などでノートパソコン代わりに使えるかもしれないと考えたのだ。

 だが、そんな期待は購入後すぐに打ち砕かれた。小さなキーボードはとても打ちづらく、そのキーボードがあるせいで液晶画面が小さすぎて見づらかった。

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