自民党政務調査会の「ヌシ」が語る、政治家にならずに世の中を変えた半生
2019年10月16日 06時00分 ダイヤモンドオンライン
「早朝野球サークルに入り、キャッチャーをしました。キャッチャーなら二日酔いでもできるから(笑)。そこで生涯の親友になる石坂修一くんに出会う。彼は早稲田大学の政治経済学部で、学生のときから国会議員の秘書をしていた。今は石川県議会議員をしています」
大学に関係なく交流が深まっていく和敬塾の生活に感化され、田村氏は政治に関心のある早稲田、慶応の学生を拓殖大学に招いて、共同発表会を行うことを企画する。
石坂氏に「とびっきり優秀な早大生を紹介してくれ」とお願いし、石坂氏はゼミの先輩を紹介するために、田村氏を行政学で有名な片岡寛光ゼミに誘う。
「ゼミには頭一つ飛び抜けて優秀な先輩がいました。姜尚中さんです。その頃は永野鉄男と名乗っていました。姜さんは頭だけでなく顔も良く、名高達男に似たいい男だった。拓大で発表してほしいと頼むと二つ返事で引き受けてくれましたよ」
片岡氏も威勢のいい田村氏を一目で気に入り、田村氏も早稲田の片岡ゼミに通うようになった。
後に政治学者として活躍する姜氏とは、テレビ朝日の討論番組『朝まで生テレビ』で30年ぶりに再会を果たす。テーマは改憲。2人の立場はまったく違っていた。
「国の根幹に関わる議題ですから、激しい言い合いにもなります。でも姜さんはお世話になった先輩です。反論しながらも胸の中は複雑でしたね(笑)」
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