鉄道に忍び寄る人材難 鉄道事業者の人口減を見据えた省力化が加速

鉄道に忍び寄る人材難 鉄道事業者の人口減を見据えた省力化が加速

記事まとめ

  • 鉄道は、東京圏のそれなりの規模の駅でも、早朝深夜は駅員不在での営業が増えている
  • 鉄道事業者の人口減を見据えた省力化が加速、首都圏でもローカル線区はほぼ無人駅に
  • 駅の安全確認を警備員に委託する事業者もあり、鉄道に人材難が忍び寄っている

鉄道に忍び寄る人材難、駅の安全確認を警備員に委託する事業者も

鉄道に忍び寄る人材難、駅の安全確認を警備員に委託する事業者も

人材難を受けて女性や中途採用の拡大、さらにIT化など、鉄道事業者は様々な改革を行っている Photo:PIXTA

インフラ産業の中でも労働集約型といわれる鉄道事業。若い世代の人口減や大量採用だった国鉄時代入社組の退職を受けて、あの手この手での省力化を進めている。今や、東京圏のそれなりの規模の駅でも、券売機のネットワーク化などを進め、早朝深夜は駅員不在で営業するケースが増えている。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

■早朝深夜は駅員のいない駅も…人口減を見据えた省力化が加速

 鉄道事業者の人口減少に備えた省力化の取り組みが加速している。券売機や自動改札機のネットワーク化、インターホンなど連絡手段の整備が進み、首都圏でもローカル線区はほとんどが無人駅になっている。東京圏のそれなりの規模の駅でも、早朝深夜は駅員のいない時間帯が増えている。また定期券や企画乗車券などを発行する有人窓口は集約され、多機能券売機への置き換えが進んでいる。

 省力化の波は駅から列車にも波及している。「JR東『ワンマン運転拡大』に見る、鉄道乗務員レス化の未来」で取り上げたようにJR東日本は、これまで1〜2両の「短編成」に限って実施していたワンマン運転を、3〜6両の「中編成」、7両以上の「長編成」にも拡大する方針だ。

 またJR九州は、9月18日に国土交通省で行われた「第3回鉄道における自動運転技術検討会」で、現在開発中の新型ATSをベースとした自動運転の検討状況を報告している。

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