ANAとJAL、業績予想の下方修正に「差」が出た理由【決算報19秋】

ANAとJAL、業績予想の下方修正に「差」が出た理由【決算報19秋】

Photo:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

10月29日にANAホールディングス、10月31日に日本航空(JAL)が2020年3月期中間決算を発表した。米中貿易摩擦などを受けての世界経済の減速感や日韓関係の悪化などが重なり、両社ともに通期予想を下方修正したが、その修正内容には「差」が生じていた。(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

■米中貿易摩擦、日韓関係悪化がビジネス客にも訪日客にも響いた

 国内エアライン大手のANAホールディングス(以下、ANA)と日本航空(JAL)が2020年3月期中間決算で、そろって通期業績見通しを下方修正した。しかし、修正内容には2社の間で差が出た。ANAが売上高、利益ともに当初予想から下方修正したのに対し、JALは利益のほうは当初予想を据え置いた。なぜこの差が生まれたのだろうか。

 両社は近年、航空需要の拡大や原油安などを背景にイケイケドンドンで業績を拡大してきた。ところが米中貿易摩擦などを受けての世界経済の減速感、日韓関係の悪化などが重なり、これらがビジネス需要の弱含み、アジア訪日客(インバウンド)の減少を引き起こした。かつての世界同時多発テロやSARS(重症急性呼吸器症候群)、リーマンショック時ほどの急ブレーキではないが、航空ビジネスにおいて減速感が出始め、先行きには不透明感が漂う。

「潮目が変わったのは7月からだ。

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