「テキストと検索」の時代が終わり、「動画とレコメンド」の時代が始まる:ユーザー10億人のTikTokが示す未来

「テキストと検索」の時代が終わり、「動画とレコメンド」の時代が始まる:ユーザー10億人のTikTokが示す未来

尾原和啓(おばら・かずひろ)
フューチャリスト、藤原投資顧問、書生
1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー、i-mode、リクルート(2回)、Google、楽天(執行役員)など12社で新規事業、投資に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザーなどを歴任。著書に『ITビジネスの原理』(NHK出版)、『どこでも誰とでも働ける』(ダイヤモンド社)、『モチベーション革命』(幻冬舎)はAmazon電子書籍会員にて年間総合1位。『アフターデジタル』(藤井保文氏との共著、日経BP社)は世耕経産大臣の推薦を受ける。近著は『ディープテック』(丸幸弘氏との共著、日経BP社)。
写真:疋田千里

時価総額8.5兆円で世界No.1・ユニコーンのバイトダンス。主力サービスの「TikTok」は、その中国バージョンである「Douyin(抖音)」も合わせると、MAU(月間アクティブユーザー)が10億人に達し、いまや世界に並ぶもののないショートムービー・プラットフォームとして存在感を増している。

オンラインサロン「中国トレンド情報局」で、北京から最新の中国事情を発信している黄未来さん初の著書『TikTok 最強のSNSは中国から生まれる』は、ともすれば若者がクチパクやダンス動画を投稿しているだけのSNSと見られがちなTikTokの真の実力を、「テキストから動画へ」「検索からレコメンドへ」「インフルエンサー経済」といった切り口で鋭く分析した本だ。現地の事例満載の本書を読めば、SNSの新しいトレンドは、シリコンバレーではなく、中国から広がっていることが実感できるだろう。

ここでは、オンラインサロン「ITビジネスの原理実践編」を主宰し、『アフターデジタル』で中国の最新事情について深堀りしたフューチャリストの尾原和啓さんが聞き役となって、TikTokのいまとこれからを俯瞰する。(構成:田中幸宏)

■10億人が使うショートムービー・プラットフォーム

尾原和啓(以下、尾原) 今回は『TikTok 最強のSNSは中国から生まれる』という本を書かれた黄未来さんと「アジアの最新ソーシャル事情」というテーマで対談させていただきます。

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