「日本のトイレは最大の輸出資源だ」とミスター・トイレ絶賛の理由

「日本のトイレは最大の輸出資源だ」とミスター・トイレ絶賛の理由

日本のトイレ文化が「世界最高」と称される理由とは? Photo:PIXTA

11月19日は「世界トイレの日」とご存じだろうか。トイレ先進国に住む日本人には想像もつかないが、実は世界中の女性の3人に1人が安全なトイレ環境がないために、病気やハラスメント、ひいてはレイプなどの危険にさらされているという。そんな危機的状況に警鐘を鳴らし続け、2001年からトイレ健全化活動を行っているのが「ミスター・トイレ」こと、世界トイレ機関(WTO)のジャック・シム氏だ(WTOといっても世界貿易機関ではない。たった3人で運営している)。世界のトイレ情勢などを語った書籍『トイレは世界を救う』を上梓したシム氏に、日本人が知らない世界のトイレの危機的状況と、日本のトイレ文化のすごさについて話を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部 林 恭子)

■女性の3割がトイレで身の危険にインドには排泄物の海に潜る仕事も

――私たち日本人は海外旅行などに行くと、トイレの悲惨さにがくぜんとすることがあります。シムさんご自身は、これまでどのようなひどいトイレを見てこられましたか?

 ひどいトイレといえば、私が幼少期を過ごした自宅のトイレが挙げられます。英国領だった当時のシンガポールでは、屋外排泄も当たり前。私が暮らしていた貧しく小さな集落では、トイレはくみ取り式の共同トイレで、一列に並んだトイレ小屋で、両足で板の上に乗っかって、用を足していました。

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