中国の驚くべき通信大国ぶり、秘境の少数民族もネットで英語学習

中国の驚くべき通信大国ぶり、秘境の少数民族もネットで英語学習

中国は、今や行政区における光ファイバーと4Gの開通割合が98%に達する。なぜわずかな期間に通信網が発達したか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

■中国の小民族に通信がもたらした劇的な変化

 最近読んだ中国関連のニュースのなかで非常に印象に残ったのは、中国通信事情に関するある報道だ。その記事はインターネットが山奥に住む少数民族の日常生活に激変をもたらしたことを紹介している。それは次のような内容だ。

 中国とミャンマーの国境付近では、中国で人口が比較的少ない少数民族の1つ「トーロン族」が、山を背に川に臨み生活している。その場所は深い山と深い谷のところにあるため、長い間、世間とは隔絶され、原始社会のような焼畑農業で暮らしていた。

 高黎貢の雪山は1年中雪で閉ざされ、独竜江郷は1年のうちの大半は外界とほとんどつながりを持たない。村人たちもそれぞれ「山頂」に散らばって住んでいるため、これまでは重要な話し合いがあれば「爆竹を鳴らして伝える」ことしかできなかった。

 2004年に電話が開通し、2016年に4Gのネットワークが敷かれてから、村人たちはインターネットを通じて果物や薬草を販売できるようになっただけでなく、さらに英語を学習したり、医療専門家に遠距離診察を頼んだりしてきた。まさにインターネットの登場で、トーロン族たちは現代文明を受け入れる環境ができたといえよう。

 一方、インターネットなどの通信分野を司る工業情報化部の統計データによると、2019年7月までに中国の4G通信基地局はすでに456万カ所を超え、世界一となった。

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