中国人のモラル向上がすごいとの声 上海では偽物商品の販売が駆逐される

中国人のモラル向上がすごいとの声 上海では偽物商品の販売が駆逐される

記事まとめ

  • 一昔前は上海駐在の社員の給与に『危険地手当』を上乗せする企業もあったという
  • マナーは悪く偽物商品がそこら中で売られ、食事の衛生管理もひどかったらしい
  • しかし、今の上海は公共マナーが中間層にも浸透し、偽物売りも駆逐されているという

中国人の「モラル向上」がすごい、偽物売りも駆逐される上海の今

中国人の「モラル向上」がすごい、偽物売りも駆逐される上海の今

かつて一世を風靡したニセモノ商売も先細り Photo by Konatsu Himeda(以下同)

中国最大の都市・上海であっても、マナーは悪く、ニセモノ商品がそこら中で売られている――そんな印象はもう昔の話だ。今の上海は公共マナーが中間層にも浸透し、ニセモノ商品には他ならぬ中国人自身が厳しい目を向けるようになった。(ジャーナリスト 姫田小夏)

■一昔前の上海は「危険地手当」がついた

「駐在していた上海では毎日が戦闘でした」――こう語るのは、2000年代初頭に、勤務する会社が展開するキャラクターのライセンス事業で中国に派遣された大内真奈美さん(仮名)だ。

 1日の仕事が終わって帰宅すると、ドサッとベッドに倒れ込む。会社では従業員の効率の悪い業務に辟易し、買い物に行けば不良品をつかまされ、食事に行けば衛生管理のひどさに眉をしかめる…。「玄関を出てカギを閉めた瞬間、私は“緊張”という鎧を着せられたものでした」と、大内さんは振り返る。先進都市・上海といえども、ひとたび外界に出れば、ありとあらゆるところにストレスの発生源が潜在した時代だった。

 東京都在住の永田由紀夫さん(仮名)にも、過酷な上海の駐在経験がある。1990年代といえば、公共交通も未発達で、移動するにもバスかタクシーしかなかったが、そのタクシーを利用する日本人には常に緊張感が伴った。

「運転手の中には気のいいおじさんもいましたが、金稼ぎのためにわざと遠回りする連中が少なくなかったですね。

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