「すべての悩みは対人関係の悩みである」 とアドラーは言った。

国内200万部を突破し、世界累計部数ではなんと475万部を超える『嫌われる勇気』。アドラー心理学の入門書である本書が、これほど現代の人々に受け入れられた要因の一つに、「哲人」と「青年」の対話の魅力があげられよう。アドラーに精通する哲人と、全読者の代表とも言える悩める青年の対話は、そのまま共著者である岸見一郎氏(哲人)と古賀史健氏(青年)の関係に当てはまる。両氏は、いま200万部突破を記念して全国9ヵ所でトークイベントを開催中だが、それはまさにリアル哲人とリアル青年のセッションと言える。
そこで改めて哲人と青年の対話を楽しみつつ、アドラー心理学の衝撃的な教えをじっくり考えて頂くため、『嫌われる勇気』の重要箇所を抜粋して特別公開していきたい。今回は「すべての悩みは対人関係の悩みである」とするアドラーの教えに反発する青年に対し、その真意を哲人が説き明かす部分をお届けする。

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青年 いま、なんとおっしゃいました!?

哲人 何度でもくり返しましょう。「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」。これはアドラー心理学の根底に流れる概念です。もし、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまうでしょう。

青年 ?だ! そんなものは学者の詭弁にすぎません!

哲人 もちろん、対人関係を消してしまうことなどできません。

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