ツナ缶の苦境、首里城「シーチキンの恩返し」の裏にサバ缶追撃作戦!?

ツナ缶の苦境、首里城「シーチキンの恩返し」の裏にサバ缶追撃作戦!?

沖縄県民は全国平均の4倍も食べてくれているが、日本全体でみると、サバ缶に王者の座を奪われてしまった Photo:JIJI

「シーチキン」で知られる、はごろもフーズが沖縄の首里城復元のために、1億円を寄付して話題になっている。沖縄はツナ缶の一大消費地だからだ。しかし、もう少し掘り下げて見てみると、サバ缶に押されて消費量を下げているツナ缶、という苦しい事情が透けて見える。(ノンフィクションライター 窪田順生)

■はごろもフーズが首里城復元に1億円を寄付

 やれパワハラだ、やれ不正だ、やれ改ざんだ、と暗い話が多い企業ニュースのなかで、久々にホッコリするいい話である。

「シーチキン」で知られる、はごろもフーズが、火災で消失した首里城の復元のためにと、沖縄県にポーンと1億円を寄付すると発表したのだ。

 なぜこんなに気前がいいのかというと、これは「沖縄県民への恩返し」だという。

 実はアメリカの缶詰文化の影響が強い沖縄は、「シーチキン」の消費量が全国ナンバーワン。チャンプルーなど沖縄料理にはツナが欠かせないということで、各家庭で必ず常備しており、「箱買い」も珍しくない。同社の調べでは、県民1人あたり消費量は全国平均の4倍にもなるという。

 日頃から「シーチキン」を熱烈に愛してくれる“お得意さま”が心を痛めているのを、黙って見てられないというわけだ。

 これを受けてSNSでは、「沖縄ってそんなツナを食べるの!」と「秘密のケンミンSHOW」的な驚きの声が上がるとともに、「ツナ缶の恩返し」なんて感じで「美談」として語られ、はごろもフーズへの称賛が溢れている。

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