「渋幕」の実際の問題から読み解く、「中高一貫校」入試算数の新傾向(2)

「渋幕」の実際の問題から読み解く、「中高一貫校」入試算数の新傾向(2)

Photo:PIXTA

2020年の入試も概ね終了に近づいている。そこで、人気校の算数の問題を振り返って、問題の傾向を見ていきたい。前回取り上げた全国一受験者の多い栄東に続き、長年入試問題を見続けてきた森上教育研究所「親のスキル研究会」講師である小板橋肇貴氏の解説を交えて見ていこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

■例年より解きやすい問題が増えた

 いまや千葉県を代表する進学校となった渋谷教育学園幕張(渋幕)。中学入試では県内に3校しかない2000人以上の志願者を集める人気校だ。

 2月1日に一般入試が解禁される東京・神奈川の受験生が、併願校として腕試しに臨む姿も毎年恒例となっている。渋幕1回目(1月22日)の問題を例に、2020年の難関校の算数問題はどのような傾向だったのか見ていこう。なお、正解は最終ページにまとめて掲載した。

 まず、今年の渋幕は、例年より解きやすい問題が増えたように感じる。大問は5つあるが、順に見ていくと、[1]規則性、[2]数の性質、[3]立体図形・水量変化、[4]平面図形、[5]立体図形、と各分野から出題されている。冒頭で解きやすいと申し上げたが、決して簡単な問題ではない。普段の学習の質が問われる問題にはなっている。

 大問1は、継子だての一種類。室町時代から江戸時代にかけて行われた碁石を使う数学遊戯だ。

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