アップルVS.エイボン ハーバードが教える企業価値の創造と破壊

アップルVS.エイボン ハーバードが教える企業価値の創造と破壊

Photo: Adobe Stock

『HOW FINANCE WORKSハーバード・ビジネス・スクールファイナンス講座』は、ハーバード大学のオンラインのファイナンス講座(Leading with Finance)をベースにテキスト化された教科書です。ファイナンスの教科書といえば、堅苦しいイメージですが、本書は少しイメージが違います。アマゾン、ネットフリックス、スターバックス、アップル、ナイキ…誰でも知っている企業の最新の財務データを使って、経済ニュース、金融ニュースなどをからめながら基礎的なファイナンスの知識を身に着けていきます。そのエッセンスをコンパクトに紹介します。

■企業価値の謎とは?

株主にいかに価値を創出するかは、経営陣にとって重要な目標だ。だが、価値を「創出する」というのは、どういう意味だろう?また、どのようにするのだろうか?

どのように価値が創出されるか、あるいは破壊されるかをよりよく理解するために、2つの極端な例を見てみよう。価値の創出に関しては、過去30年間のアップルの株価を見てみよう(図4-1参照)。

この図からわかるように、アップルは上場企業となって以来、大半は、株主に価値をあまり生み出していない。会社は存在していたが、どうでもいい存在だった。IBMとマイクロソフト相手に戦おうと多大な努力をしていたが、価値創出という観点からは鳴かず飛ばずの状態だったと言っていいだろう。

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