韓国映画『パラサイト』がアカデミー賞作品賞を受賞 日本との根本的な差を指摘も

韓国映画『パラサイト』がアカデミー賞作品賞を受賞 日本との根本的な差を指摘も

記事まとめ

  • 韓国映画『パラサイト』が英語以外の映画として初のアカデミー賞作品賞を受賞した
  • オスカーでの白人優遇に対する批判が高まっていることが受賞の要因になっているという
  • その他に、政府のコンテンツ政策で日本と韓国の根本的な差があるらしい

韓国がアカデミー賞をとって日本がとれない「根本的な差」

韓国がアカデミー賞をとって日本がとれない「根本的な差」

韓国映画がアカデミー賞受賞の快挙。なぜ日本はコンテンツ分野で韓国に勝てないのか Photo:PIXTA

■韓国映画『パラサイト』がアカデミー賞アジア初の快挙を成し遂げた2つの勝因

 韓国映画『パラサイト』が世界最高峰の映画賞であるアカデミー賞で、英語以外の映画として初の作品賞を受賞しました。かつ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞も獲得し、アカデミー賞で四冠を達成しました。

 私は昔、仕事の関係で多少ハリウッドに関わった経験から、ハリウッドはユダヤ人が仕切る閉鎖された難しい社会という印象を強く持っていました。そこで、韓国人だけが出演する英語ではない映画が四冠を達成したというのは、もう凄いとしか言いようがありません。

 それでは、アカデミー賞受賞を実現できた要因は何でしょうか。『パラサイト』が作品として素晴らしいのは、もちろんです。それに加えて、すでに多くのメディアが報道しているように、アカデミー賞をめぐる環境変化もプラスに作用したのでしょう。5年前くらいからオスカーでの白人優遇に対する批判が高まっており、その結果として、2015年はアカデミー賞選定に投票できるメンバーのうち有色人種の割合が8%しかなかったのに、今はそれが16%まで高まっているのです。

 しかし逆に言えば、『パラサイト』の偉業達成の要因はそれだけでしょうか。私は個人的にもう2つ大事な要因があり、それらは日本のコンテンツ政策とコンテンツ産業に大事な教訓を示しているのではないかと思います。

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