新型ウイルス感染の「最悪ケース」はアジア通貨危機の再来

新型ウイルス感染の「最悪ケース」はアジア通貨危機の再来

Photo:TPG/gettyimages

■「SARS」より影響は深刻アジアの“対中依存度”高まる

 新型コロナウイルス問題は、感染者数がすでに2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)を上回るなど、深刻化している。

 中国人旅行者の大幅な減少や中国内需が冷え込むことでの中国向け輸出の低迷を背景に、中国だけでなく、香港や台湾、ベトナムなど、アジア各国・地域の1〜3月期の成長率はマイナスに落ち込む可能性がある。

 中国の一部地域では工場の操業禁止や休止延長などの動きも見られ、アジア製造業のサプライチェーンへの影響が深刻になれば、景気の低迷が長期化するというリスクも残る。

 あくまでも最悪を想定したケースだが、中国を含むアジア全体への経済に対する悲観的な見方が広がることで金融市場が混乱、「第二のアジア通貨危機」とも言える状況が発生する可能性も排除しきれない。

 SARS禍の当時と比べると、グローバル経済での中国の存在感は一段と高まっており、ヒト・モノ・カネの相互依存が「悪循環」に陥る最悪ケースでは、アジアのみならず世界全体の経済低迷は深刻なものになるだろう。

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