【キリスト教】「ディベート文化」は十字軍、「プレゼン」は宣教師から始まった

【キリスト教】「ディベート文化」は十字軍、「プレゼン」は宣教師から始まった

Photo: Adobe Stock

アメリカ・ヨーロッパ・中東・インドなど世界で活躍するビジネスパーソンには、現地の人々と正しくコミュニケーションするための「宗教の知識」が必要だ。しかし、日本人ビジネスパーソンが十分な宗教の知識を持っているとは言えず、自分では知らないうちに失敗を重ねていることも多いという。また、教養を磨きたい人にとっても、「教養の土台」である宗教の知識は欠かせない。西欧の音楽、美術、文学の多くは、キリスト教を普及させ、いかに人々を啓蒙するか、キリスト教を社会にいかに受け入れさせるのかといった葛藤の歴史と深く結びついているからだ。本連載では、世界94カ国で学んだ元外交官・山中俊之氏による著書、『ビジネスエリートの必須教養 世界5大宗教入門』(ダイヤモンド社)の内容から、ビジネスパーソンが世界で戦うために欠かせない宗教の知識をお伝えしていく。

■「同じキリスト教」という理由で東西が手を結んだ十字軍

 当初は、政治権力と宗教的権力が離れていたローマ・カトリックですが、その後どんどん教皇の権力が強くなっていきます。有名なところで言うと、一〇七七年のカノッサの屈辱です。

 皇帝と教皇が対立し、皇帝のほうが折れて許しを請いに行ったのに、雪の降るなか無視され、三日間もバチカンの門の前で断食と祈りを続けたというものです。

 また、一〇九六年からは、聖地エルサレムを奪還するための十字軍遠征が始まります。

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