新型肺炎リスクで考えたい「持ち株を売るべきか否か」の判断基準

新型肺炎リスクで考えたい「持ち株を売るべきか否か」の判断基準

売るべき時に持ち続け、持ち続けるべき時に売ってしまう…多くの投資家が陥りがちな罠とは? Photo:PIXTA

■新型肺炎の蔓延で持ち株を売却すべきか?

 このところ、世間は新型コロナウイルスの話題で持ちきりとなっている。株式市場に目を転じてみると、コロナウイルスに関するニュースが大きく取り上げられ始めた春節の前後に一時、株価が下落する局面もあったが、その後はすぐに持ち直している状況だ。

 今回の騒動で中国経済が大きな影響を受けていることは間違いないのだが、今後は日本やアメリカについてもどれくらい実体経済に変化が起きるのか、まだ読めない段階ではある。

 ただ、過去にも中国発のSARS(重症急性呼吸器症候群)や、中東で起こったMERS(中東呼吸器症候群)の時、株価が一時的に下落した場面はあったものの、それほど大きく低迷したことはなかった。今回どういう結果になるかはまだ何とも言えないが、病気の蔓延(まんえん)よりも、それによって経済がどれくらい悪化するかが、株式市場にとって大きな影響を与える要因になるだろう。

 ただし、株価の短期的な動きに関していえば、何よりも大きな影響を与えるのは「投資家の心理」である。そもそも、株式投資自体が先の見えない結果に対してリスクをとって賭けるという行為であるから、先行きが不透明な状況になってくると不安心理は大きく増幅されてくるし、逆に経済の先行きが楽観的な見通しに満ちてくると、過度に強気な心理になりがちだ。

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