退職時に3000万円は本当に必要?老後不安の原因はお金ではない

退職時に3000万円は本当に必要?老後不安の原因はお金ではない

金融商品の説明には疑問も(写真と本文は関係ありません) Photo:Adobe Stock

老後の生活資金に不安を持つ人は少なくない。『定年後のお金』を上梓した楠木新氏は、前回は老後の不安とお金の間には直接関係がないのではないかと問題提起した。今回は、証券会社の財産シミュレーションを受けた体験からさらに踏み込んで、老後のお金と不安についてのエッセンスを紹介する。

■90歳で財産はマイナスに証券会社で財産シミュレーションを体験

 私は2015年に雇用延長を選択せずに60歳で定年退職し、無職になった。給与がゼロになった機会に、今後の財産について証券会社でシミュレーションを受けた。

 証券会社の顧客相談ブースで、現在の財産額、家族構成、月額の生活費、月額の予想収入額、受け取る厚生年金の想定額、マンションのリニューアル費用など、女性の担当者からの質問に対して一つひとつ答えた。彼女がそれらをパソコンに入力すると、60歳以降の年齢の経過に応じて財産の変化を一覧で見ることができた。90歳時点の財産はマイナスになっていた。

 パソコン画面のグラフを見ていると、お金に対する不安の原因は、定年後にどれだけお金を支出するかがわからないことだろうと感じた。

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