人工クラゲ開発がカニカマに化けた!失敗から生まれたヒット商品列伝

人工クラゲ開発がカニカマに化けた!失敗から生まれたヒット商品列伝

人工クラゲの商品化には失敗したが、その研究を応用して誕生したのがかに風味かまぼこだ

“失敗は成功の元”とはよく言ったものだが、日頃私たちが目にしているものの中にも、大きな失敗によって生まれ、業界を変えるほどの大ヒットを記録した商品が数多く存在する。失敗を成功へと導く秘訣をメーカーに聞いた。(清談社 真島加代)

■カニカマはもともと人工クラゲだった!?

 メーカーがさまざまな試行錯誤を重ねてカタチにする商品。その中には、失敗を経て誕生し、後に大ヒットにつながったものもある。本稿では“失敗”と“偶然”から生まれた、ふたつの超人気商品を紹介しよう。

“カニ風味のかまぼこ”と聞けば、多くの人が「カニカマ」を思い浮かべるだろう。多くの人に愛されているカニカマは、失敗と偶然の産物だという。1972年に世界初のカニ風味かまぼこ「かにあし」を開発した、水産練り物メーカーのスギヨに話を聞いた。

「実は当初、食用の人工クラゲを作るのが目的だったんです。カニカマが生まれた1972年頃は、日本と中国の関係が悪化して中国産クラゲの輸入量が激減し、水産珍味業界は代替品の開発が急務でした。その際、当社にもクラゲのコピー品開発の依頼が寄せられてプロジェクトが立ち上がったんです」(スギヨ広報担当・林俊宏氏)

 スギヨは「人工クラゲ」開発のために研究所を設立し、外部から専門家を呼び寄せて大規模なプロジェクトを発足。

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