リーマンショック級「08年型の円安ドル高」はどこへ向かうのか

リーマンショック級「08年型の円安ドル高」はどこへ向かうのか

現在起きている「有事のドル買い」はいつまで続くのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

■リーマンショック時とそっくり止まらない「08年型のドル高」

 ドル高が止まらない。現在起きているドル高は文字通り「有事のドル買い」であり、危機ムードの進展に伴い市場から流動性が枯渇し(厳密には枯渇することを警戒し)、「とりあえずドル」という取引行動が支配的になっている結果だ。

 日銀を含む主要6中銀によるドル資金供給は3月19日、新たにオーストラリアや韓国、ブラジルなど9カ国が加わっており、各通貨の対ドルでのベーシスコスト(≒ドル調達コスト)拡大にも一定の歯止めがかかっているが、依然平時にはほど遠い。

 いくら供給を増やしても、信用リスクが高まり市場参加者同士が疑心暗鬼になっている状態では、抱え込まれたまま放出されない流動性も相当あると推測する。リーマンショック直後の最悪期に見られた現象である。

 ドル相場は歴史的な高値にある。国際決済銀行の公表する名目実効為替相場(NEER)で見ると、1994年1月以降に関して比較可能なBroad(60カ国)ベースで、3月17日時点が129.2と史上最高である。インターコンチネンタル取引所(ICE)のドルインデックスも1012.805と約3年ぶりの高値だ。

 ちなみに、こうしたタイプのドル高は初めてではない。2008年4月から2009年3月までの約1年間、すなわちリーマンショックの前後でも類似の現象が起きている。

 2008年10月のドルのNEERは、前月比+6.6%という急騰を経験している(図表1参照、赤い四角部分)。今回は+4%程度(2月末と3月17日時点を比較)である。現在の為替市場で見られている「ドル高の震度」はリーマンショック「級」といって差し支えない。

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