訪問看護師が手作りする「竹やりコロナ防護具」を美談にするな

訪問看護師が手作りする「竹やりコロナ防護具」を美談にするな

Photo:BNBB Studio/gettyimages

日本の新型コロナウイルス問題は、感染のピークを越えたように見える。だが、韓国やシンガポールのような感染第2波はいつ到来してもおかしくない。緊張感が解けない中、医療機関は辛うじて持ちこたえているように見えるが、医療現場は感染者を受け入れる病院だけではない。在宅医療を支える訪問看護の現場では、看護師たちがまるで竹やりで戦闘機に挑むかのような装備のまま、今日も不安に満ちた日々を送っている。最も感染リスクの高い医療従事者たちの自己防衛やオーバーワークは決して“美談”などではない。(ジャーナリスト 藤田和恵)

■100均の雨がっぱと眼鏡で発熱患者をケアする不安

 医療用ガウンは100円ショップの雨がっぱで代用。ゴーグルも同じく100均で調達した花粉症用の眼鏡を使う。防護エプロンは45リットルのゴミ袋から手作り。フェースシールドもラミネートフィルムと手術用帽子を使ってそれらしきものを作る――。

 まるで竹やりで戦闘機に挑むかのような装備について、大阪市内の訪問看護師の男性Aさんは(30代)は「訪問看護の現場は病院以上に深刻な医療物資不足です。こんな半端な装備で本当に感染が防げるのか……」と不安を訴える。

 Aさんは3月に開設されたばかりの訪問看護ステーションの管理者だ。スタッフは5人。開設早々、新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われ、発熱といえばコロナ感染を疑わなければならなくなった。

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