5分間「ネガティブ感情をぶちまける」超痛快ライフハック

医師の悲観的な見通しをくつがえして、情熱と意志の力でふたたび歩けるようになったばかりか、84キロのウルトラマラソンを完走するまでに回復した。その後、勤めていた有名なナイフ製造会社カットコーで販売員としての記録を樹立し、販売部門の責任者としても全米1位の成績を収めた。いまでは引っ張りだこの講演者、多数のベストセラーの著者である。

■「自分でコントロールできること」に集中する

 カットコーでハルは、メンターから「5分間ルール」と呼ばれるテクニックを教わった。ものごとがうまくいかないとき、5分間だけネガティブな気分になることを自分に許可するというものだ。

 タイマーをセットして、5分間だけ泣きごとを言い、うめき、不平をつぶやき、感情をぶちまける。だが5分後には、自分の力で変えられないことにエネルギーを使うのをやめ、自分が進みたい方向、自分がコントロールできることに集中していくのだ。

 ハルはこのルールを事故後に実践した。昏睡状態から目覚めて1週間後、医師が両親を呼んで言った。「息子さんのことが心配です。身体は回復しているのですが、現実が認識できていないようなのです」。ハルはいつも看護師やセラピストと笑ったりジョークを飛ばしたりしていた。二度と歩けなくなった若者の正常な反応とは思えなかった医師たちは、ハルが現実から逃避するために一種の譫妄状態になっているのではないかと心配したのだった。

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