ホテル業界「総崩れ」の危機、制限解除でも稼働率20%未満の深刻

ホテル業界「総崩れ」の危機、制限解除でも稼働率20%未満の深刻

コロナで大打撃を受けたホテル業界は、復活できるのでしょうか Photo:PIXTA

都道府県をまたいだ移動制限が解除され、コロナ禍で大打撃を受けた旅館・ホテル業界の回復に期待がかかるが、6月以降の稼働率はいまだに低く、危機的な状況が続いている。インバウンド需要が望めず、多くの日本人にも旅行への警戒感が残るなかで、旅館・ホテル業界が生き残るためにはどうすべきなのか。ホテル業界の内情に詳しいプリンシプル・ホテル コンサルティングの中山晴史所長が、リアルな旅館・ホテル業界の危機的な状況と決死の生き残り策を紹介する。

■日本の観光業におけるインバウンドの影響は大きくない!?

 2019年は年間3188万人、1カ月平均でも約265万人の外国人が押し寄せた日本(日本政府観光局の年間推計値、以下同じ)。それが4月には2900人、そして5月には1700人という衝撃的な数字へと激減した。率にして99.9%減だ。

 これらの数字から、訪日外国人観光客の激減が日本の観光業を壊滅的な状態に追いやったという論調をよく見かける。しかし、訪日外国人の数ではなく「消費額」で考えると、違う側面が見えてくる。

 昨年の日本人と訪日外国人旅行者による日本国内における旅行消費額(「旅行・観光消費動向調査(2019年)」観光庁)は27兆円近くに上ったが、そのうちインバウンドビジネスが占める割合は17%ほどで、金額にして4.8兆円だった。

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