世界に通用する人材とコンテンツの共通点――サッカー、経済学者、料理人、葛飾北斎、川久保玲

世界に通用する人材とコンテンツの共通点――サッカー、経済学者、料理人、葛飾北斎、川久保玲

尾原和啓(おばら・かずひろ)
IT 批評家。1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのi モード事業立ち上げ支援、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレイトディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、グーグル、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザーなどを歴任。著書に、『IT ビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』(共にNHK 出版)、『モチベーション革命』(幻冬舎)、『どこでも誰とでも働ける』(ダイヤモンド社)、『アルゴリズム フェアネス』(KADOKAWA)、共著に『アフターデジタル』『ディープテック』(共に日経BP)などがある。(撮影:疋田千里)

2019年末刊行の『世界標準の経営理論』で、日本企業が陥った進化の袋小路を鋭くえぐった入山章栄教授。今回は、先ごろ『ネットビジネス進化論』(NHK出版)を上梓したばかりの尾原和啓氏を迎え、ネットビジネスのこれまでとこれから、日本人のグローバル化、若い世代に託した思いなど、縦横無尽に語り尽くしたオンライン対談の模様をお届けする第2回。理論と実践に裏打ちされたお二人のやりとりを読めば、新たなビジネスチャンスを手にすることができるかもしれない。(構成/田中幸宏)

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■「早慶」で競い合っている場合じゃない、ベンチマークする相手が違う

尾原:『世界標準の経営理論』を読んで、「両利きの経営」と並んで今回ぜひ入山先生とお話ししたかったのは「レッドクイーン理論」です。日本企業同士でベンチマークし合って共進化しているうちに、気づいたら、東南アジアと比べても2周、3周遅れになっていて、日本にもう一度、ネットビジネス的な競争環境を持ち込むためにはどうすればいいのかを考えたいと思います。

入山:なるほど。レッドクイーンというのは、同じ業界の中で、3、4社くらいのプレイヤーが競争すると、お互いにベンチマークし合ってしまって、結局しょぼいイノベーションしか出てこなくなるという状況です。「あっちがやるならこっちもやろう」ということを続けていると、どうしても認知が狭くなる。

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