「絶滅できない動物たち」が私たちに突きつける“禁断の疑問”

あまりに画一的な考えかただ。何か恐ろしいことが地球上の生物に起こっていると気づいているのに、問題の複雑さは完全にわたしたちの理解の範疇を超えている。大量絶滅という概念は、圧倒的な力でわたしたちを打ちのめす。罪の意識や恐怖の感情を引きだしたあげく、100万人の死は悲劇ではなく統計上の数値だというのと同じように、無力なただの事実になりさがる。

 だから、これから紹介する物語では、ひとつひとつの現象に血肉を与えたつもりだ。どの現象も、わたしたちの意識の端にひっかかっているものの、直接見たり体験したりするチャンスはめったにない。これらの物語は、現在、生命維持装置につながれているごく一部の動物、すでに姿を消してしまった動物と、その動物を発見し、研究し、追跡し、捕獲し、愛し、執着し、哲学的に考察し、救いだし、復活させようとする人間の物語だ。

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