本当に優秀な人は「考える力」よりも「見る力」で差をつけている

本当に優秀な人は「考える力」よりも「見る力」で差をつけている

Photo: Adobe Stock

これからビジネスパーソンに求められる能力として、注目を集めている「知覚」──。その力を高めるための科学的な理論と具体的なトレーニング方法を解説した「画期的な一冊」が刊行された。メトロポリタン美術館、ボストン美術館で活躍し、イェール・ハーバード大で学んだ神田房枝氏による最新刊『知覚力を磨く──絵画を観察するように世界を見る技法』だ。

 先行きが見通せない時代には、思考は本来の力を発揮できなくなる。そこでものを言うのは、思考の前提となる認知、すなわち「知覚(perception)」だ。「どこに眼を向けて、何を感じるのか?」「感じ取った事実をどう解釈するのか?」──あらゆる知的生産の“最上流”には、こうした知覚のプロセスがあり、この“初動”に大きく左右される。「思考力」だけで帳尻を合わせられる時代が終わろうとしているいま、真っ先に磨くべきは、「思考“以前”の力=知覚力」なのだ。

 その知覚力を高めるためには、いったい何をすればいいのか? 本稿では、特別に同書から一部を抜粋・編集して紹介する。

■観ているつもりで、見えていない私たち

 人間の知的生産には、「知覚→思考→実行」という3つのステージがあります。

 眼の前の情報を受容しながら解釈を施し(〈 1 〉知覚)、それに対して問題解決や意思決定をしたうえで(〈 2 〉思考)、実際のコミュニケーションやパフォーマンスに落とし込んでいく(〈 3 〉実行)。

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