菅政権の目的は「国民統制」!?聞こえのいい政策が続く危険性とは

菅政権の目的は「国民統制」!?聞こえのいい政策が続く危険性とは

Photo:Pool/gettyimages

菅政権が発足し、1カ月で続々と政策を打ち出している。しかし、政権の目的は「政策実現」ではない。国民にとって「いい政策」が聞こえてくるが、菅政権の最終的な目的は「国民統制」ではないかということが、既に見えてきている。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

■安倍前政権は目的=政策実現、手段=権力集中菅政権は逆になった!?

 菅義偉政権が「安倍政治の継承」を掲げて発足してから1カ月がたった。だが、安倍晋三前政権とのはっきりとした違いが見えてきた。それは、菅政権では、政権が「目的」とすることと、その実現のための「手段」が、安倍前政権時代と入れ替わっていることだ。

 安倍前政権では、首相の「やりたい政策」というものが前面に掲げられていた。まず、首相の悲願であった「憲法改正」(本連載第169回)だ。次に、「特定秘密保護法」(第72回)、「安保法制」(第115回)、「テロ等準備罪(共謀罪)法」(第160回)などの安全保障関連の法律の整備であった。

 また、それら「やりたい政策」を実現するために、内閣支持率を維持する経済政策「アベノミクス」(第163回)、「一億総活躍」(第138回)、「働き方改革」「女性の社会進出」(第177回)、「教育無償化」(第169回・p3)などの国内政策も次々と並べられた。これらの政策を実現が、安倍前政権の「目的」だった。

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