知覚力のプロが語る「周りに流されるだけの人」と「自分なりの意見が持てる人」の決定的な違い

知覚力のプロが語る「周りに流されるだけの人」と「自分なりの意見が持てる人」の決定的な違い

Photo: Adobe Stock

これからビジネスパーソンに求められる能力として、注目を集めている「知覚」──。その力を高めるための科学的な理論と具体的なトレーニング方法を解説した「画期的な一冊」が刊行された。メトロポリタン美術館、ボストン美術館で活躍し、イェール・ハーバード大で学んだ神田房枝氏による最新刊『知覚力を磨く──絵画を観察するように世界を見る技法』だ。
先行きが見通せない時代には、思考は本来の力を発揮できなくなる。そこでものを言うのは、思考の前提となる認知、すなわち「知覚(perception)」だ。「どこに眼を向けて、何を感じるのか?」「感じ取った事実をどう解釈するのか?」──あらゆる知的生産の”最上流”には、こうした知覚のプロセスがあり、この”初動”に大きく左右される。「思考力」だけで帳尻を合わせられる時代が終わろうとしているいま、真っ先に磨くべきは、「思考”以前”の力=知覚力」なのだ。
その知覚力を高めるためには、いったい何をすればいいのか? 本稿では、特別に同書から一部を抜粋・編集して紹介する。

■主観的な決断は”いい加減”なのか?──LEGOのデータ分析

 ビジネスの行く末を大きく左右するのは「知覚」の差です。意思決定者がどんな知覚を持つかによって、巨大なビジネスチャンスにつながることもあれば、それを逃すこともあります。

 そうお伝えするとこんな疑問を持たれる人もいるでしょう?

 「個人の知覚で方針を決めていたのは過去の話でしょ?」
 「いまはデータに基づいた意思決定が常識なのでは?」

 実際、あるリサーチによれば、マネジャー職の81%が「すべての意思決定はデータ中心であるべき」と考えており、データ分析の意義は広く浸透しているようです。

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