コロナ禍で株を売りまくったバフェットが 買い推奨した銘柄と投資法とは
2020年11月10日 06時00分 ダイヤモンドオンライン
「投資の神様」と称えられるウォーレン・バフェットの最新の考え方が理解できること、またバフェットが推薦したことで世界中の投資家のあいだで話題の『バフェット帝国の掟』の日本語版の出版を記念して、2014年以来、毎年バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの株主総会に出席し、日本におけるバフェット研究者としても有名な、独立系運用アドバイザー尾藤峰男氏(びとうファイナンシャルサービス代表)に寄稿してもらった。連載最終回となる今回は、バフェットのアフターコロナでの次の一手について分析した。アメリカの未来について楽観視しているバフェットは何を考えているのか、我々が参考にできる投資の金言とは?
■コロナ禍の無人総会でも、バフェットは楽観だった!
バフェットが、アフターコロナでどう動くか。大変興味深いところである。
コロナ禍が世界に広まり悲観一色となった2020年の3月〜4月に、バフェットは金融株や航空株をたたき売った。そのニュースを聞いて、「コロナで巣ごもり状態の中、バフェットもこれからのアメリカの行く末に悲観的になったのだろう」と思ったかもしれない。
しかし、実はそうではない。全く真逆なのだ。そのあたりをまず、今年のバークシャー・ハサウェイの無人総会でバフェットが話した中から紹介しよう。
バフェットが株主総会で最初に話したのは、アメリカが建国以来、いかに様々な困難を乗り越えてきたか、そしていかにものすごく豊かな国になったか、ということであった。