9割の人が陥る「なんでもいいから教養が欲しい病」の末路

9割の人が陥る「なんでもいいから教養が欲しい病」の末路

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『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』。この税込3000円超、788ページの分厚い1冊が、今爆発的に売れている。発売わずか1ヵ月半で7万部を突破し、書店店頭やネット書店でも売り切れが続出。ただ読むだけでなく、多くの人がSNSで「こんな風に学んでいます」「実践しています」と報告する、稀有な本だ。
興味深いのは、本書の著者が学者でも、ビジネス界の重鎮でもなく、インターネットから出てきた「一人の独学者」である点。著者の読書猿さんとは何者なのか? なぜこれほど博識なのか? そしてどんな思いから、この分厚い本は完成したのか? メディア初のロングインタビューで迫る。今回は、読書猿さんが考える「教養の定義」を聞いた。
(取材・構成/樺山美夏、イラスト/塩川いづみ)

■なぜ、読書猿は研究者にならなかったのか

――大学では、哲学を学んだとお伺いしました。そのことが、「インターネットの知の巨人」といわれるほど博識になる入り口になったのでしょうか。

読書猿 正反対です。「哲学はやめて、あらゆる学問を独学することに決めた」という感じです。

 僕は飽きっぽくて、色々興味が移っていく、広がっていく性格なんです。大学選びの時も「文系も理系も関係なく、全部を学べるのはどこだろう」と考えて、哲学ならそれができるんじゃないかなと期待して学科を決めた。

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