対談 北方謙三×弘兼憲史 70代をなめるなよ

対談 北方謙三×弘兼憲史 70代をなめるなよ

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ハードボイルド小説、そして歴史小説の書き手として、今なお第一線で活躍し続ける作家の北方謙三先生。現在は世界帝国の礎を築いた英雄であるチンギス・カンの波乱の生涯を描く「チンギス紀」を創作しており、2020年11月26日にはシリーズ9作目となる『チンギス紀 九 日輪』(集英社)を刊行。壮大なスケールで描かれる物語は読者を圧倒し、その心をつかんで離さない。
一方、「島耕作シリーズ」などで知られ、日本を代表する漫画家の一人である弘兼憲史先生。最近は、同じ団塊世代に向けて生き方を説くエッセーを数多く発表しており、『死ぬまで上機嫌。』(ダイヤモンド社)では、その前向きな死生観と70代を楽しく生きる術を明らかにしている。
ふたりはともに1947年生まれの団塊世代であり、同じ時代を共有しながら創作の分野でともに走り続けてきた盟友でもある。70代に達したふたりは、コロナ禍の今をどう過ごしているのか。友人との付き合い方から、お金との向き合い方、表現への想いまで縦横無尽に語り尽くした対談の模様を、3回に分けてお届けする。

■歴史ものを描くことの醍醐味

弘兼憲史(以下、弘兼):北方さんは、いつから歴史小説を書こうとされたんですか?

北方謙三(以下、北方):私はハードボイルドと言われる作品を書いてたんですけど、ハードボイルドは現実に準拠したリアリティを描きますから、どうしても制約があって世界が狭くなってしまうんですよ。

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