「鶴の恩返し」(1) 鶴が織った反物、儲かったぶんから所得税を払え!?



男 なにを2人でごちゃごちゃ言ってるんだ! こっちは困ってるんだ!

高橋 はいはい、すいません。今日はどういうご用件で。

男 話すと長くなるのだが……。先日、家に女が訪ねてきてな。夜も遅かったから泊めてやったんだ。すると翌朝、「泊めてくれた恩返しに」と言って、奥の間で反物を織り始めた。反物は高値で売れたのだが、織る姿は見せてくれない。女からは「決してふすまを開けてはいけません」と言われていたのだが……。

小沢 『鶴の恩返し』の人だ……!

男 なぜ女が鶴だったと知っているんだ。こっちは腰を抜かしたんだぞ。

高橋 まー、人が鳥になったら普通ビックリしますもんね。

小沢 ……この人、全然設定からブレませんね。

高橋 なんかもう面倒だから、本当の鶴の恩返しの人として接することにしようか。

男 また何かごちゃごちゃ言ってるな。

高橋 いえいえこちらの話です。じゃあその、鶴の恩返しの方が、今回どうしてこちらに? さっき悪代官がどうとか……。

男 それだ。昨日、代官の使いの者が来て、反物で儲かった分から所得税を払えと言われてな。

小沢 所得税? その世界観なら年貢じゃないですか?

高橋 最近の昔話は残酷な結末がマイルドなものになったりして、時代とともにアップデートしているからなぁ……。

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