親に言い出しにくい 「遺産相続」の話を 切り出すよいタイミングって?

相続でもめてしまうと、家族仲が悪くなるだけでなく、本書でも紹介するように、相続税が高くなってしまうことも……。失敗のない相続を迎えるためには事前の対策が必要なのです。

 とはいえ「親と相続の話をしたいとは思っても、どう切り出していいかわからないし、気がひける」と感じている方はとても多いもの。そんな方にとって定年退職は、相続について親や親族と話し合いを持つよいきっかけになります。「退職を機に自分と親の老後のことを考えようと思うので、相続も含めて話し合いたい」と自然な感じで切り出してみてください。

 ちなみに、「うちは資産家でもないし相続なんて関係ない」と思っている人もいるかもしれませんが、相続の困りごとに遺産の額は関係ありません。実際、家庭裁判所に申し立てをした相続トラブルの3割が「遺産額1000万円以下」という統計結果も出ています。ほとんどの人にとって相続は「他人事(ひとごと)」として、放っておいていい問題ではないのです。

■相続税対策、するとしないとでは、数千万円の差になることも

 親御さんはすでに高齢でしょうから、親だけで、相続対策をするのは、無理があると思います。親が築いてくれた資産を守り、できるかぎり多くを受け継げるようにするのも、子どもの責任ですから、親に資産管理や相続対策の話を切り出すことを、後ろめたく思う必要は、全くないのです。

関連記事(外部サイト)