卵が「国際基準」で高騰する可能性、元農相を巡る汚職事件で表面化

卵が「国際基準」で高騰する可能性、元農相を巡る汚職事件で表面化

卵は「物価の優等生」といわれてきた Photo:PIXTA

鶏卵生産大手元代表が元農相に多額の現金を渡したとされる汚職事件で、テレビや新聞などメディアは連日「アニマルウェルフェア(AW)」というキーワードを軸に報じていた。AWとは「家畜を工業製品のように扱うこと」への批判から発生した英国発祥の理念。国際獣疫事務局(OIE)は国際的な基準作りを進めているが、事件を巡っては、元代表が元農相ら族議員、農水官僚に要件緩和や基準そのものに反対するよう働き掛けていたとされる。国際基準の作成は着々と進んでいるが、適用されたら「物価の優等生」とされてきた鶏卵が国内で高騰する可能性もあるらしい。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

■AWは日本にとって不都合か

 東京地検特捜部が吉川貴盛元農相(70)(※「吉」は正式には上が「士」でなく「土」、以下同じ)を収賄罪で、鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの秋田善祺元代表(87)を贈賄罪で、在宅起訴した事件の概略は以下の通りだ。

 起訴状によると、吉川被告はAWの国際基準に反対する意見を取りまとめるなど、業界への便宜を図ってもらいたいという趣旨と知りながら、2018年11月21日に東京都内のホテルで200万円、19年3月26日と同8月2日に大臣室でそれぞれ200万円と100万円を秋田被告から受け取ったとされる(起訴は1月15日付)。

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