ミャンマー民主化の歯車を逆転させてはいけない

ミャンマー民主化の歯車を逆転させてはいけない

デモに参加するミャンマーの市民 Photo:SOPA Images/gettyimages

■民主化の道筋をつけようとヤンゴンを訪れた20年前

 ミャンマーで軍事クーデターが起こった。軍は非常事態を宣言し、スーチー氏や国民民主連盟(NLD)幹部を拘束し、ミンアウンフライン国軍総司令官が全権を握った。

 国内では連日、抗議デモが展開され軍との衝突が続いている。

 今から20年近く前、外務審議官として2002年と03年に当時の首都、ヤンゴンを訪れた情景が頭をよぎる。

 1990年の総選挙でNLDが勝利した結果を無視し、軍は政権移譲を拒み軍政を続けていた。

 私は、当時の軍政の意思決定機関だった軍事評議会の第一書記キンニュン大将(軍のナンバー3、のちに首相)や自宅に軟禁されていたスーチー氏と長時間会談し双方の橋渡しをし、なんとか民主化に向けての道筋をつけたいと思った。

 その後、2011年の民政移管を経て、NLDは15年11月と昨年11月の総選挙で大勝したが、実に30年にわたる民主化への遅々とした長い道のりだった。

 クーデターはその時計の針を巻き戻すということになる。

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