ワークマンの「還暦CIO」が 常に20年先を見ている理由

(構成・橋本淳司)

■見えてきた成長の限界

 私は還暦直前にCIO(Chief Information Officer:企業の情報戦略における最高責任者)としてワークマンに入社した。

 日々の会社運営や決算などには口を出さない。日常的な会社運営は社長の仕事だ。

 私の仕事は、将来の企業戦略、ブランディング、情報発信とインフラ整備。ひと言で言えば、会社の将来を見る役員だ。情報システムの構築や社内でのデータ活用教育の定着には10年、20年かかるから、視座を高くせざるをえない。

 そんな目でワークマンを見た。今後も安泰かと言えばとてもそうとは言えない。成長の限界ははっきりと見て取れた。

 入社当時のペースで加盟店が増えると2025年に1000店舗になる。人口10万人に対して1店舗の計算だが、都心の地価が高いところにはなかなか出店できない。店舗数は1000、売上は1000億円が限界だ。

 近い将来、ネット企業も台頭するだろう。愚直に狭い領域を深耕していればいいかというと、それで行きづまるケースもある。どんどん狭い領域に進んで、気がついたらお客様がまったくいないこともある。

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