なぜトヨタでは、 「指示は不親切なほど良い」 と言われるのか?

なぜトヨタでは、 「指示は不親切なほど良い」 と言われるのか?

Photo: Adobe Stock

時代や環境変化の荒波を乗り越え、永続する強い会社を築くためには、どうすればいいのか? 会社を良くするのも、ダメにするのも、それは経営トップのあり方にかかっている――。
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■「ムダをなくそう」ではなく「ムダをさがそう」

 トヨタには、日々の業務において全社員が「そこにムダはないのか」と常に考え続けている状態が脈々と企業の文化として根付いています。

「ムダとわかっていて放置する奴はいない。ムダがあることに気が付いていないのだ」

 トヨタのムダ取りの指導の際に使われる言葉ですが、ここから「ムダをなくそう」ではなく「ムダをさがそう」というスローガンが使われるようになりました。

 ムダの発生の温床がわかれば、そこを「目で見る管理」を行う対象にできます。

「目で見る管理」は、要監視項目について「見える化」を行い、もしそこに問題が見つかれば、素早くアクションにつなげるため「管理」を行うという意味です。

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