Post-IPOスタートアップの成功事例について考える

この25年間の変化を振り返ると、モバイル系のトレンドだった企業が少ないという印象が強いですね。

小林:いわゆるIT化を考えると、システムインテグレーター(SI)系プレーヤーがもう少し入ってもいいのかなと思いますね。IT投資が伸びていたはずなので、そこで勝ち組になった会社がもう少し入ってもいいのかなという感覚があります。

村上:そうですよね。Web、ECはそのまま残っているけれど、やはりモバイルの分野で勝ち切れなかったから上位に食い込めていないのかなと。さらに、IT全体としても勝っていないので、SaaS、IT、ERPなどでもトップクラスに位置する会社があまり多くありません。

小林:もともと大きかった会社、例えば「NRI」「NTTデータ」「オービック」といった一部の巨大プレーヤーは見られますが、小さい規模からのし上がってきた会社はちょっと少ないという感じですね。

朝倉:現在のモバイルを象徴する「ディー・エヌ・エー」「グリー」はリストにあると思いますが、どちらも上場時の時価総額は1000億円前後と、最初からかなり大きかった。だからこそ、その状況を非常にうまく活かせたのでしょう。その半面、時価総額の倍率でソートすると、どうしても小型上場した会社のアップサイドの方が大きく見えてしまう部分もあるのかもしれませんね。

*本記事はVoicyの放送を加筆修正し(ライター:岩城由彦 記事協力:ふじねまゆこ)、signifiant style 2020/11/7に掲載した内容です。

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