村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは

村上春樹が小説作品中で唯一、取り上げた日本人ミュージシャンとは

栗原裕一郎さん 撮影/山田智絵

新刊を出せば必ずベストセラーになり、ノーベル文学賞候補になれば受賞するかどうかが街の話題になる。いまの日本で「知っている作家は?」と聞けば、真っ先に村上春樹の名を挙げる人も多いであろう。

 本書は、村上春樹の小説作品に出てくる音楽を取り上げ、その役割や意味を論じるものだ。5つのジャンルで、計100曲が紹介されている。

「春樹と音楽の関係で、もっとも有名なのは『ノルウェイの森』ですね。冒頭の飛行機の場面で、ビートルズの『ノルウェーの森』が流れます。ほかにも何度か出てきますが、カバーバージョンばかりで1度もオリジナルは流れないんですよ」

 と、編者の栗原裕一郎さんは言う。

 栗原さんは高校生で『羊をめぐる冒険』を読み、その後は春樹の新刊が出るたびに読んできたという。春樹と龍の2人の“村上”に影響を受けた世代だ。

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